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「#教師のバトン」プロジェクト [教育]

 「教職の魅力を取り上げて、教師を目指す人を増やす」ことを目的に、文科省は、3/26「#教師のバトン」プロジェクトを始めていると、Kさんから聞きました。
 ところが、教職を目指す学生や社会人の方々に、教師が前向きに取り組んでいる姿を知ってもらうための試みだったのですが、ネガティブな投稿が多数寄せられ、3/30文科大臣が記者会見をするに至りました。その中で、「願わくは学校の先生ですから、もう少し品のいい書き方をしてほしい。」とまで言われた大臣の心中をお察し申し上げたいと思います。
 こうしたパブリックコメント的な手法は、行政側が市民の賛同の声を得るためによくとられる手法です。当然、推進派は賛同の声を送りますが、世の中にはこうした案件にかまっておれないどうでもよい派で占められていることもあり、結果は望み通りになるのが通常です。
 なのに、本プロジェクトにはネガティブな意見が多く寄せられたのでしょうか。
 確かに、教職の現状への不平や不満は大きいものがあるでしょう。ただ、それだけを言い放って終わる人と、処遇改善を含めて働き方を何とか変えていこうとする思いまで伝えようとする人とがいて、前者が多かったのでしょう。不平や不満は、組織体の中心や推進母体からはあまり出てこないものです。今回は組織の周辺から発出されたものが多かったのでしょう。
 仕方なく賛同している方、主体になれずに傍観的な方、自分の不幸を周囲のせいにしている方・・・等の立ち位置が考えられます。心理的には、自分を正しいと思っている方、プライドの高い方、人のアドバイスを聞かない方、そして、自分をわかってもらいたいと思っている方でしょうか。
 働き方改革の標的となっている部活、顧問としてどんな先生が不平や不満を言うだろうかと考えてみればわかります。どうすればよいのかまで考えているのが、熱中派です。理に会わない面だけを訴えているのが周辺なのです。
 文科省の今回の取組みは、周辺からの声ばかりを集めてしまったようです。でも、集めたのですから、その体温をくみ取っていただき、具体的施策につなげていくのが官僚の仕事ではありませんか。大臣さんもすぐに言葉で反応しないで、省としての施策で応えてもらいたいですね。そうすれば、自ずと寄せられてくる意見の質的向上は望めるのではありませんか。あなた方はこの頃独善的になりすぎて、国民とキャッチボールすることを忘れていますよ。
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