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半径5メートルの世界 [日記]

 NHKの「ドラマ10」でやっている『半径5メートル』が面白い。来週の9回目で最終回は惜しい気がする。ここには、何かを読み解くヒントが隠されている。
 先日、半導体に関する議員たちの会合が開かれ、「スリーA」が揃ったことが報じられた。「これは政局の顔ぶれだ」とAのだみ声のあいさつに会場が沸いていた。今、世の中で何が起こっていようと、「何でも有り」を貫き通してきた者たちが集まる異次元空間なのだ。住む世界が違うのである。
 50年以上も前である。大学に入学して、出席番号で並ぶS君とよく話をしていた。抑制のきいた生活態度、美徳が読み取れる考え方、まあ、気が置けない間と感じたのだろう。ところがある日、ノート一面に彼は落書きをしていた。よく見ると、当時のソ連の国旗に描かれているマークだった。「それ何」と聞くと、「インターナショナル」と返ってきた。その瞬間、彼を受け入れようとしない自分がいた。
 見てきた世界が違うということはこういうことを引き起こすのだ。半径5メートルとは自分が受け入れ可能な世界なのである。
 政局と嘯くAたちには、「名門」という世界があるのだろう。ローマがユリウス・カエサル以来、代々皇帝の名に「ユリウス」「アウグストゥス」の名が冠されている。その半径5メートルの世界に入ることが皇帝の一条件だったからである。
 5メートルの外に感じた時、自らの免疫機能は「No」を出すようにできているのかもしれない。

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